日本発達障害学会第50回研究大会
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ご挨拶

メインテーマ:次世代につなぐ

実行委員長

   日本発達障害学会は、1966年7月に日本精神薄弱研究協会として設立され、同月24日に第1回年次大会を初代会長の菅 修先生を大会会長にして国立秩父学園で開催いたしました。本年2015年は、日本発達障害学会が設立して50年目にあたる年です。同時に年次大会も50回大会となります。この半世紀続く記念すべき第50回目の研究大会を「日本発達障害学会創立50周年記念大会」として7月4日(土)~5日(日)に東京学芸大学(東京・小金井市)で開催いたします。

   近年、わが国の発達障害をめぐる変化は著しく、特に教育や福祉、労働の領域は、これまでと連続性を見出すのが難しいほどの変わり方を示しています。なかでも発達障害の概念について、日本発達障害学会では、自閉症の処遇をめぐる議論のなかで知的障害に共通した症状が少なくないことから両者を包む言葉として、さらに、重度・重複障害や情意機能、特殊学習機能などの障害も位置付けるものとして、第二代会長・三木安正先生を迎えた1979年にいち早く「発達障害」を提唱し、機関誌を「発達障害研究」としました。しかし、この用語の概念においても既に連続性は失われてしまったような状況があります。このような変化の時代であるからこそ、これまで以上に学際的な学術研究や国際的な協働が求められているといえます。

   創立50周年記念大会のテーマは「次世代につなぐ」です。この「つなぐ」とは、時間的に過去から現在、そして未来へとつなぐに留まらず、教育、福祉、医療、労働という学際的なつながり、研究と実践のつながりをさらに本人、地域へとつなぐ、そして、関連する諸学会をつなぐを意味するものです。50周年記念シンポジウムは国内の関連する諸学会と関連省庁の専門官を招いての学術研究と施策とのつながりを考えるものです。また、学術研究と本人、支援者とをつなぐ子育て支援セミナーを企画しました。また、特別講演、シンポジウム、そして、次世代を担う若手研究者による最新研究レクチャーを企画しました。

   会員の皆様におかれましては、研究大会の参加とともに自主シンポジウムの企画、ポスター発表の準備をお願い申し上げます。また、発達障害にかかわる多くの研究者、専門家、実践家の皆様の参加を心からお待ち申し上げます。

日本発達障害学会理事長
第50回研究大会実行委員長

 菅野 敦(東京学芸大学)





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