Japanese Association for the Study of Developmental Disabilities | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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日本発達障害学会理事長退任のご挨拶2015年3月 当初より目指したのは学会運営の活性化でした。会長、副会長、事務局長主体から、理事会主体の運営を心掛けました。具体的には、理事会内に各種委員会の立ち上げをいたしました。名誉会員推薦委員会、倫理委員会、第3回アジア太平洋発達障害会議2013準備委員会・同拡大準備委員会、50周年記念事業検討委員会、最後に学会法人化検討委員会です。理事・評議員の皆様には積極的に参加していただけましたので、新しい学会運営のスタイルが定着しつつあります。 各地で行われた研究大会は実行委員長の奮闘努力によっていずれも盛会でした。学際的な発達障害の研究の魅力を大いにアピールしていただけたと思います。一方、会員数3000人を目指したのですが、それは果たせませんでした。発達障害関連の様々な学会や団体が発足しています。当学会の特徴である学際性と国際性をより明確にしていく必要を感じています。学会活動を希望する若手のニーズに合わせるために、学生会員制度を導入して一定の成果が挙がっていますので、会員3000人の目標は次期理事会と理事長の努力にゆだねることになりました。 発達障害研究を28巻から32巻まで、実質4年間、年5号体制としましたが、この体制を維持するには運営資金面でも学会規模からいっても無理がありました。一旦年4号体制に戻しています。会員3000人の目標を突破した暁には、年5号そして6号体制を目指していただきたいと願っています。 2期目にあたる2009年から前述の国際会議の準備が本格化しました。3期目はこの会議のために全力を注いだつもりです。2013年8月22日から24日に早稲田大学国際会議場で開催された当会議の参加者数は400人余と恵まれ、経済的にも成功裡に終わることができました。日本学術会議との共同主催、早稲田大学の全面的な協力、なによりも会員の皆様による会議運営資金のための会費1千円値上げの貢献が大きな成功要因と思います。改めて感謝申し上げます。 最後にこれからの学会発展のために2点申し上げます。第1に、評議員・理事への若手と女性の登用です。第2に、学会の社会的責任の明確化です。そのための法人格取得は必須の条件です。学会発足50周年を契機に、日本発達障害学会が更に飛躍することを願って理事長退任の挨拶といたします。 |